「仕入れ」を担当しています。各生産工場や協力メーカーさまに依頼しているベネリックのオリジナル商品の発注が主な業務ですね。直営店舗だけでなく、国内の卸先や海外への販路もあるのでしっかり先を見通した数量を仕入れます。仕入れ業務は発注だけでなく、物流倉庫や直営店舗の在庫管理も含まれます。私は仕入れを担当する前に「直営店舗事務」という業務を担当していました。当時から各店舗の販売数や在庫数を確認していたので、現在の業務はその時の仕事の幅を広げて全体の管理をやっているという認識です。
上司はある程度自由に調整していいと言ってくれるので、強気でいく場合もあれば、定番アイテムをしっかり入れてお客さまに納得感をもっていただくという選択をすることもあります。売上の高い部門なので発注予測を多少外しても最終的にはなんとかなりますが、反面では、もっと規模の小さい部門だったら予測を外してしまうことで厳しい状況にもなりえると思うので、該当部署の仕入れ担当者の綿密さを尊敬しています。会社全体で俯瞰してみると、部門として背負う金額は大きいのですが、だからこそ調整のしやすさはあります。
数字の管理以外では、仕入れは開発、営業、直営店舗、生産部、とにかく調整や相談することが多くて自分だけの仕事に集中するのは難しいポジションです。私は理系出身ではありませんが、学生時代は簿記がいちばん楽しかったこともあり、分析して数字を出すような業務が向いている気がします。とはいっても仕入れには数字だけではなく、感覚も必要です。感覚という部分も含めて、私の基礎部分をつくってくれたのは店舗での経験と直営店舗事務の業務です。その二つがあったからこそ、いまの仕入れという仕事ができていると思います。
予測数と実際の受注数が近しい数値になると「やった!」と思います。予測が当たっていい配分で売れて、なおかつしっかり在庫を持てたときですね。予測が正しかったというのは仕入れとしての自信につながります。時には外してしまうこともありますけど… そのときはみんなに「お願い!がんばって!」って(笑)なるべく欠品させず、お客さまやお店が困らずにお買い物ができるようにしたいと思っています。仕入れは在庫金額を上手にコントロールして、適正金額を保ちながら売上がきちんととれるようにしていく、バランスが大事な仕事です。同時に、自分が選んで仕入れた商品で多くの店舗が構成されていて、お客さまに楽しんでいただけていると思うと、とてもやりがいを感じる仕事です。
私は慎重派なので、とにかく間違いがないように細かくチェックするタイプです。ゼロをひとつ間違えるだけで大変なことになりますし、納品月も誤るとみんなに迷惑をかけてしまうので、しっかり確認します。ですが、あまり時間をかけすぎてもよくないので、“素早く細かく”を心がけています。
みんなそうだと思うのですが…とにかく業務量が多いです。関係各所との調整が多いのですが、もうやるしかない!根性で(笑)あとは、仕入れは商品を知らないととにかく務まらないのでそれは大変ですね。私は店舗勤務時代もあったので商品知識を蓄積できていますが、別部署から異動してきた同じチームの方はすごいと思います。
慎重派の私がいまでも覚えている大きなミスが一つあります。すでに閉店している店舗に出荷指示を出してしまったことです。基幹システムの操作を誤ってしまって「うわーーーーー!!」って。あのときは落ち込みました…。
あまり挑戦したという認識はなくて、自分の中ではずっと積み重ねてきた結果だと思っています。それこそ店舗にいたころから。強いていえば仕入れ担当を引き受けたことかな。前任者、前々任者がとても能力のある方でしたし、まさか自分が担当になるなんて思わないですよね。任せてもらえたことで、自分の成長を認めてもらえているうれしさはありました。私は占いが大好きで、当時読んだ占いに「新しい仕事を任せられたら引き受けなさい」という一文があり、背中を押されたことを覚えています。
私がベネリックで働いている理由は「一緒に働きたい」と思える人たちがいるからです。なので「自分がどういう仕事をしたいか」という希望があるのではなく、「みんなが楽しく働けるようにしたい」と思っています。今年からリーダーという役割をいただいたこともあって、後輩たちに「この人と一緒に働きたいな」と思ってもらえるような先輩になりたいです。
わからないことは必ず教えてもらえるので安心してほしいですね。私はエクセルの経験がほぼなかったのですが、本社に異動した当時の先輩がイチから教えてくれました。「自分がいま何をできるのか」よりも、「これから覚えることをどうやって増やしていけばいいか」と向き合うことが大事だと思っています。